自分は本当に成人か?
既に成人してから1年以上たっている。
やろうと思えば、1人で居酒屋やバーに行き、お酒を飲んできたり、場合によっては、
自らの責任において結婚することも可能である。
とはいえ、まだ大学生である。私はアルバイトをしていないが、仮にアルバイトをしたとしても、平均的なサラリーマンがしているような生活は、それだけでは望めない。
両親からの仕送りで全てが成り立つ。使い方によっては、
「沢山もらってる♪」
ともなるし、
「少ないな・・・」
などというトンデモな言葉(無論、両親が意図的にあなたの仕送りを減らしていることが分かった場合は別である)を吐くことにもなるだろう。
このページの読者としては、大学の新入生などを想定しているので、
「成人する」ことについて、飲酒の話題を持ち出したが、
さまざまな契約についてだって、同じことが言えるだろう。
医学部は別として、大抵は受講申し込みをしなければ、その講義の受講生とは
みなされない。これだって契約の一種である。
アルバイトの労働条件だってそうである。始めるときに、大学に入った後のことまで
本当に考えて契約した者がどれほどいようか(結構いるかもしれないけれど)。
「契約」と言ったが、これは西洋における成人の概念である。
もっと「成人になること」を一般化すると、initiationと言ったことになるだろうか?
火の中をくぐり抜けたり、大量の牛の背中を飛び越えたり、死ぬ危険性が高いような
高さからバンジージャンプをしたり、性器に割礼を施されたり、歯を数本抜かれたり
・・・枚挙にいとまがない。
現代日本ではどうだろう?
大工の棟梁のところで働いている人だったら、大工道具を使い、適切にメンテナンスするまでを自分でできるようになれば、とりあえず「一人前」となるだろう。
大学受験をする場合は、少し難しいが、
大学入試合格時がinitiationである、
という人もいれば、
就職が決まった時がinitiation
という人もいる。これは、学部間の差もあるだろう。
医学部の場合、入試が就職試験のようなものであるから、確かにそうなる可能性はある。
・・・もっと直感的に言えば、
「自分で何をしてもそつなくこなせるようになった時」
が、本当に成人する、あるいは、「大人になる」ということになろうか。
しかし、孔子によれば、その境地に達するには60歳までかかると言う!
早く「大人になる」ことが求められるようになり、大変な世の中である。
とかくこの世は住みづらい。まあ、それも面白い、と言ってしまえばそうなのだが。
- 今日(昨日?)の読書記録(自分が忘れないようにするため)
現代化学
悲しき熱帯1(まだ半分)
Natureダイジェスト(立ち読み)
新聞(?)
- 「ベリ高フェス!」まであと1カ月